平成15年12月19日

03都倫研第36号

平成15年12月19日

高等学校長殿

公民科教諭(全・定)殿

地理・歴史科教諭(全・定)殿

                                                          東京都高等学校公民科

                                                          「倫理」「現代社会」研究会

                               会長 喜多村健二

                                                      (東京都立国分寺高等学校長)

 

平成15年度 都倫研研究例会のご案内

 

拝啓

  初冬の候、先生方には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。日頃より当研究会の活動のために格別のご支援とご高配を賜り、心より御礼申し上げます。

  さて、平成15年度第2回研究例会を下記のように開催いたします。校務ご多用のところとは存じますが、ご出席下さいますようご案内申し上げます。また、貴校の関係教諭をご派遣下さいますようお願い申し上げます。

敬具

1 日時:平成16年2月20日(金) 14時40分〜17時00分

2 場所:東京都立墨田川高等学校 113・114教室、大講義室(第二校舎1階)

      東京都墨田区東向島3−34−14 TEL03−3611−2125

       京成押上線(都営地下鉄浅草線接続)京成曳舟駅下車 徒歩8分

            東武伊勢崎線・亀有線(地下鉄半蔵門線接続)東武曳舟駅下車 徒歩6分

3 内容:(1) 公開授業(14:40〜15:25)

            「地球時代・地球社会の倫理―差異と平等・公平であること―」

(1学年「倫理」)

授業者 東京都立墨田川高等学校教諭 泉谷まさ先生

          (2) 研究発表並びに研究協議(15:35〜16:20)

      「観点別学習の評価規準―指導・学習と評価の一体化を考える―」

東京都立府中西高等学校教諭 大山 敏先生

          (3) 講演(16:20〜17:00)

            「『倫理』への一試論―『君死に給ふことなかれ』

与謝野晶子、平塚らいてふ、石牟礼道子ら先駆者たちに習って―」

東京都立墨田川高等学校教諭 泉谷まさ先生

 

 

 

 

 

※国私立高校等に勤務されている先生で、会費未納の場合は会費2,100円(年間1校あたり) をご用意下さい。

 

http://www6.plala.or.jp/rim-mei/zr/index.htmで都倫研の案内をしています(非公式)

 

※都倫研の活動(研究例会、分科会等)に関するお問い合わせは都倫研事務局までお願い致します。

東京都高等学校公民科「倫理」「現代社会」研究会

事務局 東京都立北野高等学校 廣末 修

175-0083 東京都板橋区徳丸2−17―1

TEL:03-3934-7101 FAX:03-3559-8302

 

◆ 研究発表について

  平成14(2002)年、新学習指導要領に基づき、小中学校の観点別学習状況の評価規

 準が国立教育政策研究所によって作成されました。昨年度から今年度にかけては、

 高等学校での評価規準作成が進められています。「政治・経済」における課題追究

 学習の実践から、評価規準の具体的な活用について、いろいろとお話ししてみたい

 と思います。                      (大山敏先生より)

◆ 公開授業と講演について

  「倫理」は何をどのように勉強するのか。小、中学校時代の勉強からこのことを

 イメージすることは、生徒にとって他教科のそれより難しいようです。とくに、そ

 の精神的成長に差違の大きい1年生にとっては内容精選が肝要なことを痛感させら

 れる毎日です。学習まとめの時期にあたり、この授業ではグローバル化の進展がも

 たらした新たな問題をふまえながら、公平(フェア)の意義を考えたいと思います。

    亀のような歩みでしたが、ゴール間近です。35年の教職を離れる日が近づきま

 した。人間とは何か、いかに生きるか、「倫理」の教科内容に啓発されたことが多々

 ありました。しかし、生きる上で現実には、常にジェンダーの問題にぶつかるので

 す。これまで「倫理」の教科書で取り上げられる女性たちの少なさに疑問を感じて

 きました。また高校の現場で多くの教科がそうだったのですが、「倫理」を担当する

 女性は圧倒的な少数派でした。21世紀の課題の一つは「男女共同参画社会の実現」

 と詠われています。生徒たちが進路、自己の生き方を考える上で直面してくる現実

 を考え、「善く生きること」に資するために、「倫理」の教科内容に新たに付加すべ

 きは何か。これまでの経験をふまえてお話ししたいと思います。(泉谷まさ先生より)