1 日時:平成20年6月21日(土)午後3時より5時30分
2 場所:お茶の水女子大学附属高校社会科室
3 内容:
(1) 総会(15:00〜15:30)
(2) 平成19年度研究活動の総括(15:30〜15:40)
(3) 分科会構成(15:40〜15:50)
(4) 講演(16:00〜17:30)
「『戦後日本社会』再考」 東京経済大学教授 桜井哲夫先生(社会学)
[講演内容]
21世紀に入り、旧来型の「産業社会」の基軸が崩壊しつつある。19世紀末に一般化し始めた資本のグローバリゼーションが、21世紀初頭の地球上をおおいつくし、従来の国民国家の枠組も変わりつつある。戦後、アメリカの占領下から再出発した日本の体制も大きく揺らぎ始めた。戦後の「平等」の希求が、どのように一転してニート問題や格差社会へと進んだのか。何が問題なのか、何が変わろうとしているのかをあらためて考えたい。
もしできれば、『増補 可能性としての「戦後」』(平凡社ライブラリー、2007年)を読んでおいていただきたいと思います。
1 日時:平成20年11月6日(木)午後1時より午後5時30分まで
2 場所:東京都立山崎高等学校
3 内容:
(1)公開授業(13:15〜14:05)3年2組必修「政治・経済」
「日本の防衛と日米安全保障条約 〜在日米軍基地問題を題材として〜」
東京都立山崎高校教諭 宮路みち子先生
(2)研究協議(14:20〜14:40)
(3)研究発表(14:45〜15:30)
「『アガペー』は神の愛を表す言葉か?」
東京都立山崎高校教諭 中村康英先生
(4)講演(15:40〜17:10) 「鎌倉仏教の新しい見方」
東京大学大学院人文社会系研究科教授
末木文美士(ふみひこ)先生(インド哲学仏教学)
[講演内容]
かつて常識であった鎌倉新仏教中心論は、黒田俊雄によって提示された顕密体制論によってほぼ完全に否定されたが、顕密体制論で中世仏教が説明しきれるかというと、それも無理と考えられる。それでは、鎌倉仏教をどのように見たらよいのであろうか。それには新仏教中心論のように宗祖中心ではなく、かといって顕密仏教の枠の中にも入りきらない、当時の新しい自由な仏教運動を検証することが必要である。ここでは、最近の拙著『鎌倉仏教展開論』(トランスビュー、2008)に基づいて、当時の仏教思想を検討し、中世的なるものが今日どのような意味を持ちうるのか、考えてみたい。
(末木先生からは、できれば『鎌倉仏教展開論』または『日本宗教史』(岩波新書)を読んでおいていただきたいとのメッセージをいただいています
1.日 時 平成21年2月12日(木)午後1時〜午後5時30分
2.会 場 東京都立板橋高等学校会議室
3.内 容
(1) 公開授業(13:20〜14:10)1年3組「現代社会」
「国際化と異文化理解」 都立板橋高校教諭 渡辺安則 先生
(2) 公開授業についての研究協議(14:20〜14:50)
(3) 講演T(15:00〜16:10)「都倫研の思い出−人と事業−」
会社役員 井上 勝 先生
(4) 講演U(16:20〜17:30)「意味の探求−都倫研から学び考えたこと−」
都立白鴎高校教諭 葦名次夫 先生
[公開授業について] 今は「国際化」が進んでいると言われ、それにともなって自分たちとは異なる文化を もつ人びととその生活を理解することの重要性が語られています。しかし実際には他国の文化や人びとの生活文化を理解し、共存することはなかなか難しいものです。ただ「境界を越える」のではなく、そこで「ともに生きる」ことの意味を考えることを中心に組み立ててみたいと思います。(渡辺)